【金属キット】小田急1700形をつくる(1)

2022/03/23

小田急電鉄

 新規の金属モノを始めます。プラと金属の並行が一番ペースが掴めて進めやすい。

 次こそは関東私鉄をということで、桜上水のグリーン車とか小手指の旧国みたいなのとか、高砂のドアをくぐれば目の前が座席の電車とか。
 例によって作りたいを挙げればキリがないところですが・・・。

 ちょうどよく手元に資料も揃っていた小田急にチャレンジしてみます。


 ベースはおなじみ、キッチンさんとこのキット。まずは、別塗りするアルミサッシの切り離しから。それぞれ凹ませないように。


 いつもながら素晴らしい造形と思いきや、よく見れば窓柱が曲がってるような…。エッチングでうまく抜けなかったのでしょうかね。
 だいたい夜飲んでから作業してるから、最初錯覚かと思ったw


 文句言っててもしょうがない。ヤスリで綺麗な四角になるよう整えます。ひとつひとつの窓に愛着込めて。


 ドア横手すりも別体化するのでついでに削りつつ、全体のシルエットが整ったらクリップで仮止めして内外を貼り合わせ。いつもながらハンダは使わず瞬着でサクッといきます。


 お次は妻板。手すりモールドがありますが、資料をよく見てみたら位置が違ってるぽいので取り付け位置を変えときます。キットよりも後で詳細資料が出たのか、しかたない部分ではあります。
 豪華2種盛りのパーツのうち、1960年代仕様を目指すので縦樋のないシンプルな方を選択。


 お面は真鍮ロスト。手すりやらワイパーの穴を電動ドリルでゴリゴリやります。硬すぎてたった2面でドリル刃が数本へたる消耗戦…。
 あと、近所迷惑なので、せめてお昼にやりましょう。


 とりあえず仮付け。断面揃ってて、さすがの設計精度であります。
 渡り板パーツが発注中で、取り付け穴が確定していないので、はやる気持ちをおさえつつ本付けは後日に。


 妻面を瞬着で付けたら、いよいよ角アール出し。実物はR=150mmと、意外と丸っこいのね。2mm丸棒を目安に金属ヤスリとヤスリステックでひたすら削る。(4両で6面も…)


 詳細な資料があると心強い。なにも本物どおり厳格に作らなくてもいいと思いますが、製作の後ろ盾にはなりますね。精神安定剤。
 わからずに省略するのと、わかっていて省略するのでは、心持ちが随分と違うものです。


 いつもクラックを作っちゃう鬼門の継ぎ目。500番サフを少しずつ盛ってしっかり乾かします。お待ちかねの削りはしばらく干してから。
 シルヘッダーはモールドを活かしますが、雨樋はR出しの邪魔だったので一旦削っちゃいました。あとで洋白板で構築かなぁ。


 車体が乾燥待ちになったところで、床下に着手。室内側フラット化と車高の適正化のために、今回はプラ板で床板自作に挑戦してみます。台車間距離を好きにできるのもメリット。


 強度や精度が必要になるので、台車受けだけは既製品から。今後の仕様統一化のために入手性を考え、どこのご家庭にも転がってる鉄コレ床板より拝借します。

 床下の梁は0.5mm角棒で〜と思ったら在庫がなかったので、一旦はここまで。

 窓整形という思わぬ面倒な作業もありましたが、さすがにコンスタンスに作ってるだけあって、金属キットでも手際よく進められるようになりました。床下と前面をクリアして、早めに車体生地をカタチにしていきたいところ。
 なんせ、目指すはABF車8連急行ですからね!無理はせずとも、テンポよくいきましょう。

 つづく。