鴨川沿いのかわいい電車。
以前から、京阪らしからぬその顔は気になる存在だったところ、近年実車資料も充実してきたので念願の着手となりました。2022年第2作目、銘わぁくすキットからの製作です。
キットは末期の交野線4連がモチーフですが、それより10年ほど遡る、本線で他形式と混ざって繋がっていた時代をイメージして作りました。したがって中間車改造されたものは作らず、先頭2両のみの製作です。(4両も作るのしんどいからね…)
上がり部分の傾斜は車番によって個体差があったので、それとなく差異を出しています。
差異といえば屋根上配管も。理由は不明ですが、500形にはご覧の2種類の引き回しがあるらしい。いちおう写真とにらめっこして、車番と形態には矛盾がないはず。
ちなみにこの形態差、更新時期や上下の向きは問わないようで。真相ご存知の方、ぜひご教示いただければ…。
線材はいつもの構成。すなわち基本は0.4mmパイプで。ヒューズ箱はトレジャーの高級品、ベンチレーターはキッチンより。
ランボードに潜る配管がいかにも京阪らしい。パンタは厳密には違うのですが、ポン付けできるGMのPT42でラクをしちゃいました。
妻面。組み立てや塗り分けのために手すりは別体化。一つ穴の小田急用が使いやすいです。ホロは少し大きいですが、お手軽にGM旧国用を。配管の潜り具合も我ながらいい感じ。
あまり走らせませんが、一応は繋げた感じを。いつも使うTNは胴受けが大袈裟なので、カトーかもめナックルをビスで床板に直付けしてみました。いい加減な間隔ですが、しっかり走れそうなのでオッケーですw 地方私鉄モノを中心に、今後はこの方式で行こうかな。
まさにローカル線の雰囲気。
1960年代初頭(保護棒やステップを取付けた地下線乗り入れ対策直後)がモデルなので、かろうじて2連運用も残っていましたが、もちろん目指すは各釣りかけ車併結の長編成。600から1500までを雑多に繋げる姿を夢見て…
やっぱり付けたいよね、カンバン。鉄コレのステッカーも馬鹿にはできません。やたらオーバーハングが長くてスカスカな前面下回りも、らしさを演出できました。
あ、そうそう、色は黄緑6号+クリームと暗緑色+青系ですが、細かいところは忘れちゃいました…w
京阪に限らず、今後も同一塗装車を作っていくことを考えると、なるべく調色不要な塗料チョイスにしていきたいな…と思う今日このごろ。
そこそこ有名な形式ですが、Nではあまり作例を見かけない500形。単純な形の車両ながら、雨樋を中心に意外と手応えのある工作の連続でした。本作を足がかりに、奥深い京阪旧型車コレクションはもちろん、奈良電や叡電といった京の雅な面々にも俄然興味が湧くもので。今から少しずつ資料やキットを確保しておこうかな。
さて、次回の金属モノは関東方面と行ってみましょうか。