ちょっと模型工作に義務感みたいなものを感じていて、趣味なのに疲れていたときに何気なく作り始めた地鉄の小さな名車。
俯瞰で。室内にチラリと見えるブレーキハンドルは、今までずっと憧れてた表現だったりします。
1両にしっかり向き合いつつもテンポよく完成に持ち込めた、そんな充実の1ヶ月でした。
懸案だったパンタはPS13で妥協した格好でしたが、仕上がってみれば案外違和感無くまとまったかと。ドア横の把手と車側灯以外はキットそのままの仕様としています。
排障器はアルモデルの京阪用をそれらしくカットして貼り付け。最初はプラ材自作も考えましたが、部位が部位だけに強度を考えて金属パーツを選んだ次第です。
ウェザリングは趣味ではないのでやってませんが、各所に彩りを与えるような色差しをチマチマとしてあります。実車は結構汚れてて、こんなに鮮やかじゃなかったと思いますがw
こういうサイズの電車もプラ完成品が充実してきた昨今ですが、やはり窓まわりの造形は金属キットに大きなアドバンテージがあるかと思います。
パンタ台はキット付属のパーツをそのまま組み立てています。あまぎのキットは初めてでしたが、キットの狙っている解像度が自分のイメージと合っていて、組んでいて気分のいいものでした。
ライトはいつもの銀河100wを、レンズも磨いて取り付けています。
キットのお面では窓枠が太すぎて眠たげな印象だったので、一からプラ材から自作してみました。
連結器まわりの様子。射水の4連を作るまでの気合いはないので、見栄えと取り付けやすさ重視でカプラーは鉄コレダミーにしてあります。
ほとんど路面電車なだけあって、本作は自分史上最小の電車となりました。去年作った伊賀線も小さくてかわいいなあと思っていましたが、さらに一回り小さく。
せっかく過去作も出してきたので、模型ならではの記念撮影。
キットのお面では窓枠が太すぎて眠たげな印象だったので、一からプラ材から自作してみました。
メタル前面にプラの窓枠というあまり見かけない工法ですが、自分の手慣れた素材ゆえにそこそこ安定した仕上がりになったかと。塗装前は実車よりスリムな窓枠になっちゃったかと思いましたが、塗り上がってみれば視覚的に違和感ない太さになったのは膨張色のおかげもあるかもしれません。
非パンタ側の顔には笹津線の方向板を付けてましたが、看板の色だけで随分と雰囲気が変わるものです。
ちなみに、笹津線運用車には排障器が無かったみたいですが、かっこいいのでこちら側にも付けています。
新作が旧作になるのはちょっとさみしいですが、こうやって1両ずつでも先に進めていきたいものです。手を動かさなくなったら最後、模型工作を語っちゃいけないような気がするのです。
1両に「作りたい」を込められる単行電車は、出来上がってからもより一層愛着が湧くかもしれませんね。
こうして見ると、少しずつ自分の作風というものが自分でもわかってきた今日このごろです。
金属キットに出会って、多くのモデラーの先輩に出会って、こんな渋い電車ばかり作るようになっちゃいました・・・w
でもそれは、ぼくの模型の世界が広がった結果なのかなと、たった1両の小さな電車を作って改めて感じるわけです。
単行電車、たのしかった。またやります!