【GMキット】小田急2200形をつくる①

2022/07/05

小田急電鉄

前作は金属でしたので、お次はプラ工作で。
昨年まさかのエコノミーキット化された、クロポ原産の小田急を作ることにしました。(少し前になんか小田急作ってた気がしますが、あれは納得いかない点が多すぎて・・・)

いわゆる小田急顔の2220も作れるキットですが、今回はネコ顔の2200をチョイス。実は、自分の中でちょっとしたシリーズ的製作を目論んでおりまして、本作がその第一弾だったり・・・。

難しく考えずサクッと進めたいところですが、自分好みの形態にはしていきます。
すなわち、ライトは1灯、でもサッシは軽合金(←時代的にこの呼び方)、前面の銀色ステップは両面とも健在、といったところ。時代で考えると結構ピンポイントな姿だったりします。

ライトはクモユニ81用を使い、方向幕も全部埋めたり削ったりしてのっぺらぼうに。標識灯も初期仕様にするので予め下穴を開けてからモールドを削り去っておきます。


ドア選択式がすばらしい製品。合いもよく、調整無しでぴったりハマります。今作はプロトタイプ的に全部プレスドアなのが、逆に惜しいところです・・・。

こんな構成は技術やコスト、購買層といった点から完成品や鉄コレではそうそうできないわけであって、キットならではの強みというかありがたみですね。

はめたドア周りの補強も兼ねて、側板下部に0.3mmプラバンを貼っています。
また、車体を箱にしたときに鉄コレ動力の幅にぴったりにもなるので一石二鳥です。


箱組み前の下準備。
他の作品と表現を揃えるべく、配管はいつもどおり真鍮線で引き直します。モールドどおりなので、削り去ってしまう前に下穴を。配管工作で一番肝心な工程なので、線が揃うように慎重に。


配管ともにランボードの検討も。キットのプロトタイプは比較的晩年の撤去後の姿なので、ここは自分で考える必要があります。
ありがたいことに、ピク別冊によくわかる写真(しかもカラー!)があったのでそれも見つつ、配管やベンチレーターと矛盾なく設置できる寸法を割り出します。
結果として1.5mm幅が最適でしたので、いつものプラストラクトを使用することに。

・・・すれ違ってる特急車の窓が開いているのが時代ですなぁ。


ランボードの脚はいつもどおり、ひたすら手すりを植えます。
いろんな寸法の既製品手すりがあるので、この工法が一番ラクかつすっきりと仕上がるかと思います。もちろん、「浮いてる」ランボード限定のやりかたですが。

マスキングシートをガイドに取付穴を開けていきますが、ベンチレーターとの位置関係がシビアなので、パーツを仮付けしながら慎重に位置出し。


ここまで進めばようやく箱組。
最初は雨樋はキットのままにするつもりでしたが、隙間が気になるのと形がモサッとしていたので、我慢できずに削っちゃいました・・・w
この段階でオデコのライト周りもパテ盛り↔整形を繰り返し、造形を整えておきます。(一行で書いてますが、ここは念入りに時間を掛けてやったよ・・・)


サフを吹いて整えて・・・を繰り返します。とはいっても、金属キットのように0からオデコを造形する訳ではないので随分と楽させてもらいました。全部スチロールだから接合部も割れてこないしね。

パンタ台はキットのモールドがいい感じだったので生かしてみました。削ってパーツを付けるの意外と大変なので・・・。
パンタはトミックスのを使う予定なのでパンタ台へ取付穴を開けておきますが、寸法的にちょいセンターを外さざるをえなくなりましたw(まあ取り付けたら気にならないかと)


ちょっと写真は前後しますが、造形がそこそこ進んだ段階で標識灯も付けておきます。いきなり最初につけると各所のヤスリがけがやりにくくなるのでタイミングは大事。
最初期は後年とは違い結構出っ張っていたみたいなので、トレジャーの段付きをそれらしく。裏から紫キャップで仮固定すると、サフが溶け込んで隙間が埋まりやすくなっておすすめです。


実はもう本塗装直前まで進んでいるのですが、一気に記事を書くのもしんどいのでいったんこのあたりで。
次は屋根上工作と連結器まわりについて紹介したいと思います。